2013年2月27日水曜日

『トヨタの片づけ』を農業現場に活かしてみる


5Sやカイゼンを徹底的に突き詰めて成された『トヨタの片づけ』を農業の現場に活かせば、より効率的な農業活動ができるのではないか。そんな疑問が頭に浮かんだので、『トヨタの片づけ』を農業現場に当てはめ、より農業を効率的にする方法を考えてみます。

無駄な動きをしないような配置を心がける


トヨタにおいては「無駄な動き」は徹底的に排除されます。たとえば、「振り向く」、「腰を曲げる」等の動きは体に負担をかけ、疲労を生みます。これらは改善すべき点として体に負担がかからないモノの配置に変更されます。

なるほど。農業では「腰を曲げる」場面に頻繁に出くわしますが、少しでもこのような体の負担を減らすことができれば効率的な農業ができそうですね。

農業の現場に置き換えて考えると、
ハウスや建物の配置はできるだけ日々の移動距離が短くなるような配置が良いでしょう。

日常的に使う道具について。
使用頻度が高いモノ(鍬、スコップ、刈払機、農薬散布機、鋏、収穫籠、管理機など)は最も手に取りやすい場所に配置するのが良いと考えることができます。

一方、使用頻度が低いモノは多少手に取りにくいところにあっても大丈夫です。

このような考え方に従って、私は下のようにモノを配置しています。
トヨタ式片づけ
基本的には、頻繁に使用するモノは出入り口に近いところに、あまり使わないがないといけないモノは奥に配置しています。
頻繁に使うモノはよく使う農具、工具、農薬、肥料等です。

一方、田植えの時期だけ使用するモノ、収穫の時期だけ使用するモノなど、使用頻度の低いモノは多少取り出しにくくても奥の方に配置しています。


ここからは『トヨタの片づけ』とは直接関係なく、私の考えの話になります。
仕事場に限らず、家庭においてもモノの片づけは「効率」の面で非常に重要です。
モノが多過ぎるのでは、片づけはできませんからモノの数を適正にする必要があります。

必要ないものは所有しているだけで損


この発想に基づき、仕事場も家庭も整理すると整然とするでしょう。
なぜこのような考えになったか。それは2つあります。

1つ目:人が十分に使用できるモノの種類は限られている。

あれもこれもすべてのモノを上手く使いこなす人はこの世の中にほとんどいません。使わないモノを所持していても保持欲を満たすだけです。

2つ目:自分をテナントのオーナー、モノをテナント入居者ととらえる

あなたはテナント(棚)のオーナーで、あなたのテナント(棚)にテナント入居者(モノ)を迎え入れます。あなたは入居者から利益の●●%をテナント料として徴収します。
ここでの利益とは、あなたにとって役立つことです。

すると、利益を生まないモノを排除し、利益を生むモノを残すように自然になります。
利益を生まないモノが数多くある場合、入居させるテナント(棚)の数を増やさなければならず、利益の低いテナント(棚)が増えてくると、テナント管理費と利益のバランスが崩れます。


不必要なモノは仕事や家事の妨げになります。不必要なモノがなくなれば、より良い動きが職場でも家庭でもできるのではないでしょうか。
フルカワ
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