2013年12月27日金曜日

大学一年生とのプレゼン作りで思ったこと

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2013年もあと僅かになりました。皆さんはお元気でしょうか。

2013年を振り返ると、このブログの記事数は10本でした。この記事で11本目です。もっと時間の使い方をうまくしてもっと書きたかったです。

さて、先日こんなことがありました。

岐阜大学応用生物科学部生産環境科学科では1年生の必修でフィールド科学応用実習という授業があります。この授業では、学生は「プロジェクト」を与えられ、プロジェクトのテーマに沿った実験を行い、成果を発表します。

そのプロジェクトの実験データまとめを行っていたとき、どのデータを使ってどんなグラフを作ればよいか?と尋ねた学生がいました。

私の考えとしては、「どんなグラフを作ればよいか?」という問いに答えはなく、目的達成のために頭を振り絞って欲しかったのです。

このプロジェクトの目的は「新規開発された有機肥料の検証」でした。つまり、実験結果を考察し、この新規の肥料は世に広めるべきものかそうでないか判断を下し、世に広めるべき肥料であると判断したならば、そのためのプレゼンを作る事になり、そのプレゼンのためのグラフを作ることになるはずです。

大学1年生はこれまで受験勉強を頑張ってきました。受験で良い点を取るためには、解答欄に正解を書くことが必要です。そして正解を書いても配点以上の点数はもらえません。

しかし、社会に配点と言う概念はありません。このプレゼンを特に減点のない平凡なものにした場合と熱意と希望に満ちた素晴らしいプレゼンにした場合の成果は雲泥の差があります。

学生は皆一人ひとりが素晴らしい無限の可能性を持っているので、言われたことをやるのではなく、その可能性を伸ばす教育に変えないとと強く思いました。

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