2012年2月28日火曜日

ご飯の食感


Posted by Picasa
前回までは、お米の種類とデンプンの成分について紹介しました。
今回は、デンプンの成分と食感についてお話します。

ンプンはアミロースとアミロペクチンから成っていると紹介しましたが、
このアミロースとアミロペクチンの割合によってご飯にした時の粘りが違ってきます。

お米をそのまま食べても消化されません。
普通はご飯にして食べるわけですが・・・

炊飯するとはお米のデンプンを糊化(α化)するということです。
難しい言葉が出てきましたが、
つまり、前回出てきたデンプンの構造中に水分子を入れ膨張させ、デンプンの構造を壊すということです。そうすることで消化できるようになります。
糊化しすぎても糊状になってしまいますので、炊飯時間は重要となります。

ご飯の粘りはこの糊化したアミロペクチンによるものです。
よって、アミロペクチン100%のもち米は粘りがあり、アミロース100%のインディカ米やタイ米はぱさぱさ食感となります。
つまり、アミロースとアミロペクチンの割合によってご飯の粘りが決まってきます。
コシヒカリやあきたこまち等の粳米は粘りが少ないですが、
低アミロース米と呼ばれるミルキークウィーンやシルキーパールは粘りが強いお米となります。
是非機会があれば一度試食してみてください。
フルカワ

2012年2月17日金曜日

販売所改修


販売所の商品棚が新しくなりました。
演習林の職員の方に作っていただきました。
材料も平板以外は演習林の木材を使用し、木目も縦横揃えてあり、匠の技を感じます。

釘を売ったところは、上に木を埋め込み釘を使ったことをわからなくしています。
非常に味がある商品棚になったので、ぜひ一度見に来てください。
この棚に負けないような商品もこれから並べていく予定です。
フルカワ

2012年2月14日火曜日

岐阜特別支援学校デュアルシステム


Posted by Picasa

岐阜特別支援学校と岐阜大学フィールドセンターとは協定を結んでおり、デュアルシステムといって毎週学生が実習に来ます。
写真の左から2人目の彼は、他の支援学校を卒業しフィールドセンターで働いて3年目ですが、先輩として親切な指導をしていました。
彼も高校を卒業し3年目、成長した姿を見てうれしく思いました。

話は変わりますが、
気になった動画を
クレイ・シャーキー 「ソーシャルメディアはいかに歴史を作りうるか」
インターネットを人類が使い始めて約20年、
我々はまだまだソーシャルネットワークの進化の真っただ中にいるようです。
しかもこのの人物、大学時代の専攻は美術だそうです。
それまでの経歴はどうであれ、没頭できることに移行するのはできるようです。

フルカワ

2012年2月13日月曜日

粳(ウルチ)と糯(モチ)


Posted by Picasa

前回の続きで、今回は”粳(ウルチ)と糯(モチ)”の話


日本人の主食である白米は粳(ウルチ)で、餅として食べるのは糯(モチ)米です。

2012年2月9日木曜日

天使幼稚園餅つき

田植えから稲刈りまで、当フィールドセンターで頑張ってくれた天使幼稚園の園児の餅つき大会へ行ってきました。
みんな一生懸命杵で餅をつき、お友達が餅をついている時は、応援して、良いお餅になりました。
ついたお餅はきな粉と醤油でみんなでおいしく頂きました。




次回は糯米(モチ)と粳米(ウルチ)の話をします。
当農場では、糯米も粳米も販売中です。
附属岐阜フィールド科学教育研究センターホームページの販売のページをご覧ください。
フルカワ

2012年2月2日木曜日

農薬のはなし④ 作物残留基準


Posted by Picasa

前回「農薬の摂取許容量」の続き

今回は、「人間に対する安全な量の決め方」
農薬の有効成分の人間に対する摂取許容量が決まったら、作物別の残留基準値を決めます。
下の表を見てください。



人は日々様々なものを食べて生きています。お米だけを食べて生きている人はいません。
よって、人が日々食べている作物の摂取残留農薬の総和を考慮し、各々の作物の残留基準値を決めます。

まず、摂取残留農薬の総和が前回でてきた1日摂取許容量を下回らないといけません。
X<1日摂取許容量×平均体重)×安全係数
この”X”を基に、各作物の残留基準値(上の表のA,B,C,,,)を決めていきます。
このとき、食べる量等も考慮されます。

て、現在問題になっている放射性物質を含んだあるいは付着した農産物ですが、
基本的には、上記のような考え方に従って基準値を決めるべきです。
原発事故が起きて間もないころは、牛乳から放射性物質が検出されたら、
「地元の物はその牛乳しか飲まず、他の食べ物は原発問題と関係ない地域の物を食べる」
というような考え方の基準だったように思えます。
しかし、この考えは間違いで、口に入れる全ての物の総量を考慮して放射性物質の基準も設けられるべきです。

 リーダーシップの考え方が変わるプレゼン
人の見方が変わります。


フルカワ
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...